貝ヶ森皮膚科

ホメオパシーとは?

 みなさんはホメオパシーをご存知でしょうか?

 

 簡単に言うと、「生き物」が本来持っている自己治癒力を適切に刺激して整える治療体系です。生命力(気)の乱れを整える治療体系だとも言えるかもしれません。

 

 ホメオパシーは今から約200年前にドイツのハーネマンという医師によって確立された治療体系で、世界各国で保険診療が認められています。イギリスの皇室の主治医がホメオパス(ホメオパシーの専門家)なのは有名です。エリザベス女王がご高齢であるにもかかわらず、あれだけ健康なのは、彼女の筆頭主治医がホメオパスであることも理由の1つです。イギリスには5つのホメオパシー専門の病院があって、数百人のホメオパスがいます。ドイツでは医者の10%がホメオパスです。フランスでは全ての薬科大学でホメオパシーが教えられています。

 

 アジアでもインド、パキスタン、スリランカで広く受け入れられていて、特にインドにはアーユルベーダ・ホメオパシー省があり、インド政府は西洋医学の大学と同じ地位と認可をホメオパシーの大学に与えています。高価な医療機器や薬のないインドの貧困地帯では安く、しかも効果のあるホメオパシーは必須だというのが主な理由のようです。

 

 2015年にインドのモディ首相が言いました。

「優れた医師たちはみんなホメオパシーの方へ向かっています。それはホリスティックなケアの気運の高まりです。それは、ストレスのある生活ではなく、ストレスがより少ない生活をもたらすでしょう。」

"All good doctors are turning into homeopathy. It is a mood of holistic care. It won't go to stressful life, but less stressful life."

 

 世界的に見ると、ホメオパシーは西洋医学に次いで、2番目の規模を持つ治療体系です。日本国内では漢方や鍼灸などはよく知られていますが、残念ながらホメオパシーについてはまだ十分に認知されていません。

 

西洋医学や漢方医学との比較

西洋医学

 西洋医学は炎症が起これば炎症を抑える、痛みがあれば痛み止めで抑える、細菌が悪さをすれば細菌をやっつけるなど、症状を敵とみなして薬の力で抑えようとします。極端な言い方をすると、西洋医学は敵(症状や病原菌)を抑え込む医学です。薬を飲んでいる間は症状が抑えられるのですが、飲むのを止めると当然症状は再発します。

漢方医学

 一方、漢方医学は自分の状態を整える医学です。敵をやっつけなくても、天地の理に従って自分の反応を整えればいいというわけです。自分の状態を整えるときに、漢方医学では反対のものを使います。例えば肺に熱があれば肺を冷やすものを、胃腸が冷えていれば胃腸を温めるものを使います。元気が足りなければ元気を補うものを、巡りが悪ければ巡らせるものを、乾燥していたら潤すものを使います。

 元気やうるおいなど、足りないものを補ったり、特定の臓器を重点的に温めたり冷やしたりすることができるのは西洋医学にない特徴です。さらに良くない生活習慣を改善するなど養生を心がけることによって身体のバランスが整うと、薬を飲み続けなくてもよくなります。漢方医学では名医は必ず自己治癒力を発揮できる環境を整えます。

ホメオパシー

 それに対してホメオパシーは人の自己治癒力を積極的に整えることだけに特化した治療体系です。ちょっとわかりにくいので、棒の例え話をします。 

 

 

 

 例えば棒がまっすぐ立っている状態を健康な状態として、棒が傾いた状態を病気だとします。

 通常の医学は棒が傾いている方向と反対方向に棒を押して、まっすぐな状態に戻そうとします。でも薬を止めると棒は元の位置に戻ってしまいます。

 症状を和らげるためには薬を飲み続ける必要があります。

 

 

 一方、ホメオパシーでは、棒が傾いている方向にあえてチョンと押します。すると生き物はその信号を察知して「あ、私はこっちに傾いている」と気がついて、棒をまっすぐに戻そうとする自己治癒力が刺激されるというわけです。

 自己治癒力は生き物が本来持っているものなので、必要な刺激が与えられればそれ以上繰り返す必要はありません。

 

 

なぜホメオパシーなのか?

 単刀直入に言うと、本当の意味での治癒を目指せるからです。自己治癒力は本来自分が持っているものなので、それを刺激して養うことによって、中心から心身が整います。薬に頼る必要が減り、より健康に生活できるようになります。

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