貝ヶ森皮膚科

血虚証

血虚証の症状 : 「5つの白」と脈が細いことが不可欠です。

     1. 顔色が白い

     2. 舌が白い

     3. 眼瞼結膜が白い

     4. 口唇が白い

     5. 爪が白い

 血虚と言うためには、この5つの白について、全て確認する必要があります。

 顔色が白いだけでは血虚とは言えません。例えば、陰虚の人も寒いと顔色は白くなります。

 

 ・血虚の結果、全身の各部位が充分に栄養されなくなり(血虚失養)、

   頭部が十分に栄養されないと、めまいや頭痛が、

   眼が十分に栄養されないと、目のかすみが、

   四肢が十分に栄養されないと、四肢の知覚低下が、

   子宮が充分に栄養されないと、月経量の減少や閉経が、

   精神が十分に栄養されないと、記憶力の低下や多夢が、

   心が十分に栄養されないと、心悸が、

  生じてきます。

 

 ・血虚は気虚と同時に存在する(気血両虚)ことも多くあります。

     気は血の帥(すい)、血は気の母

  と言われるように、気と血は相互に依存しています。

  自汗、疲れやすい、動くと症状が悪化するなどの気虚の症状が、

  血虚の症状に加えてあるかどうかが、診断の鍵になります。

 

 ・また、血虚には血オを伴うこともあります。

  川の水が少なくなると、舟が進みにくくなるのと同じ理由です。

 

 ・血虚と陰虚も同時に存在することがあります。

  但し、血虚と陰虚の症状は同じではなく、

   血は赤い血液を指すので、血虚は必ず顔色は白くなります。

   陰虚火旺は火があるので、顔色は当然赤くなります。

   血虚は寒に偏り、熱の症状はありません。

   陰虚は熱に偏り、五心煩熱、微熱、舌が紅い、口が乾くなどの熱の症状があります。 

  このような矛盾する症状が同時に存在する陰血き虚という病態は存在するのでしょうか?

  存在しうるのです。血も液体であり、血虚がある程度進行すると、陰虚を伴うことがあります。

   血虚と陰虚のどちらの症状も存在する必要があり、

  顔色が白く唇が白いのに、頬が赤い、

  手の指は白く、爪も白いのに掌と足底が火照る、

  微熱があって、脈は細く、速い、ほかにも便秘や不眠・・・などの症状が見られます。

 

 

 

     

 

 

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