血オ証
血オとオ血の違い
オ血は停留した血液のことで、
血オはオ血が生じたことによって生じる各種の証侯を指します。
血オの4大症状
①疼痛 一定の場所が刺すように痛く、触られるのを嫌がり、夜に疼痛が悪化します。
②腫塊 触診でかたまりを触れます。
③出血 オ血が血管を塞ぐと、血液が脈外に漏れます。
④色と脈の特徴 血行が悪くなると顔色や爪の甲、唇などが青紫色になります。脈は渋。
その他にも、
皮膚甲錯
腹壁や下腿の静脈怒張
クモ状血管腫
舌の紫色の斑点や舌下静脈の怒張 などが見られます。
最近の医学検査による爪甲上皮の微小循環や舌先の微小循環、
眼底の血管の観察なども血オの指標になります。
細かく観察すれば、100人のうち、70~80人に血オの症侯が見られるでしょう。
でも血オの症侯が1つあったからといって、それだけで血オ証と言えるでしょうか?
たとえば、ある人の性格を推測するのに、その人が人の悪口を一度言ったから悪人だと言えるでしょうか? もしそうならほとんどの人が悪人になってしまうでしょう。
皆さんの中で一度も人の悪口を言ったことがない人はいますか?
血オ証と言うためには、1つの症状だけではなく、他の血オの症侯がないかどうか、
全身の症状を見て、全体的に判断する必要があります。