ホメオパシーの基本原則
ホメオパシーの根本にある大原則は
「似たものが似たものを治す」
という、「類似物質の法則」です。ホメオパシーという言葉は、homoios(似た) と patheia(病)という2つのギリシア語に由来しています。別の言葉で言うと、
「ある症状を起こすものが、その症状を取り除くことができる」
ということです。先程の「傾いた棒」の例えだと、棒が傾いている方向と同じ方向に押すことによって、自己治癒力を刺激するということです。
一方、通常の医学では、症状と反対の作用を起こす薬を使って、症状を軽くしようとします。先程の「棒の例え」だと、棒が傾いている方向と反対の方向から押すことによって棒をまっすぐに立てようとします。そのような治療法は、アロパシー(allos:異なる patheia:病)と呼ばれてホメオパシーと区別されます。その意味では西洋医学も漢方もアロパシーです。
ホメオパシーは実証の積み重ねです
ホメオパシーの治療効果は臨床の現場で200年以上の間、繰り返し実証されているものです。決して根拠のはっきりしない怪しいものではなく、すべてが実証に基づいている治療体系です。
しかし現在の科学ではホメオパシーの作用機序が説明できません。自己治癒力も説明できません。今の時代は科学的なものの見方が支配的なのでやむを得ないところもありますが、現在の科学で説明できないからという理由だけで、ホメオパシーを否定してしまう人が多いのは非常に残念なことです。
本当の科学は観察から始まります。特に実力のあるホメオパスは、西洋医学的にはほとんど信じられないような奇跡的な改善例をしばしば報告しています。この興味深い現象をじっくりと観察してから判断してほしいものです。